こんにちは。orbitex AOYAMAです。
ただいま開催中のペルシャ展よりおすすめのペルシャ絨毯を少し紹介させていただきます。
本日紹介させていただくのは、ペルシャ絨毯の中ではポシティ(Pushti)と呼ばれる玄関マットサイズです。
まず1枚目は、言わずと知れたマスミ工房さんから、落ち着いた色合いがなんとも素敵なこちらの一枚。
こちらの工房は、シルクの質や染色、織りの技術や薄さ、全てにおいてこだわりを感じられ、あまりペルシャ絨毯のデザインやテイストが好みじゃないと思っていた方にも「こんなペルシャ絨毯あったんだ!」と言うお声をよくいただきます。こちらは、下方向から撮った写真ですが、向きを変えると全体的にベージュのような柔らかいお色味です。
また、こちらのシルク絨毯はお写真では伝わらないのが残念なんですが、とにかく艶がすごいのでペールブロンズのような、なんとも言い表せないお色味にも品を感じます。
60×90(Pushti)
クム産
マスミ工房
シルク 100%
¥1,360,800- (総額)
マスミ工房さんの作品で、これだけはっきりとした図柄が全面に入っているのはとても珍しいです。
続いてはこちらの一枚。
古くからペルシャを代表する陶器や彩釉タイル、絹織物などを世に送り出してきたカシャーン地方の人々は、カシャーニーと呼ばれペルシャの工芸分野では常に尊崇を集める存在だったそう。
そんなカシャーンの職人達が1930年代頃からクムに移動したことから、クムの絨毯産業は大きく発展しました。
既に、ペルシャ絨毯の産地としては好きな方は誰もが耳にしたことのあるクム。
意外に知られていないのが、これだけ歴史の長いペルシャ絨毯の歴史から見れば、まだまだ新興の産地だということ。新興産地ゆえに斬新なデザインが多いのも特徴で、新進の工房も数多くみられます。
59×89(Pushti)
クム産
シルク 100%
¥321,840- (総額)
こちらのペルシャ絨毯も、無名工房とはいえ上部には工房のサインが入り、織りもすごく綺麗。精魂込めて織られた絨毯だということがよくわかります。
また、先程のお話に戻りますが、新興産地らしいお色味も新鮮です。こちらも濃い毛向きの方向から見た際のお色なので、明るい方から見るとパステルトーンのように見える部分がとても愛らしく、また違った印象を受けます。
今は新進の工房であっても、技術が認められ国際的な賞などをとって有名工房となると、お値段もグッと上がってしまうなんてこと、絨毯業界からするとペルシャ絨毯ならではではないでしょうか?
本日紹介させていただく最後の一枚はこちら。
タブリーズの絨毯づくりは工場生産で、織り手が男性であると知った時にはとても驚きました。
また、これだけ細かい織物を男性が織るにはいろいろな工夫がされており、ゴーラブと呼ばれる先が鉤針状になったナイフを用いて織り上げられています。やはり、タブリーズ産と言ってすぐに思い浮かぶのは、落ち着いたトーンのメダリオンデザイン。図柄を浮かび上がらせるように、さり気ないシルク遣いがニクイ一枚です。
61×96(Pushti)
タブリーズ産
シルク5% ウール95%
¥118,800- (総額)
やはり、裏面見ていただくとシルクとウールでは比べられないほど結びの大きさが違いますね。
ただ、やはり目の細かいものは織るのも高度な技術が入りますし、時間も要しますので、
高価になってしまう事が多いですが、シルクが良くてウールが悪いということでは決してありません!!
ウールの中でもコルクウールを使用しているとっても柔らかいウールのペルシャ絨毯もありますし、
冬場はやっぱりウールのペルシャにしたいというお客様のお声もいただきます。
また、逆に大きい絨毯でウールになるとグッと重量も出るので、女性の方で大きくて軽い
シルクのペルシャ絨毯をお探しの方からもご相談をいただきます。
一点物の絨毯の不思議なところは、選ぶ方によって惹かれるものが全く違うところ。
投資目的で購入される方も多いかと存じますが、使う人の好みと、運命を感じられたら、
その絨毯はどんな絨毯よりも絶対に価値があると思います。
そして、家宝として大切に使っていただけたら本当に嬉しく思います。
なかなか、距離的に会期中にお越しいただけない方や、スケジュール的にお越しいただくのが難しい方の為に、
こちらのブログでもどんどん紹介していきたいと思っています!!
orbitex aoyama3周年特別企画「厳選50枚!!ペルシャ絨毯展」は、11/18(土)~11/26(日)までの期間限定です!!
皆様のご来店を心よりお待ちしております。