こんにちは。orbitex AOYAMAです。
前回こちらのブログで紹介させていただいたペルシャ絨毯のラインナップはいかがでしたでしょうか?
本日も只今開催中のペルシャ絨毯展より、ペルシャ絨毯を何枚か紹介させていただきます。
早速ですが、本日の1枚目はこちら。
ペルシャ絨毯の呼び方だと、ザロチャラク(Zarro charack)と呼ばれるサイズになります。
現存する最古のペルシャ絨毯としても有名なバジルク絨毯を随分可愛らしくアレンジしたこちらの1枚。年代物の絨毯を彷彿させるモチーフなのに、敢えて現代のカラーとデザインで仕上げたユーモラスで粋なペルシャ絨毯です。色遣いも、老若男女問わず受け入れやすいお色味で、言われなければペルシャ絨毯と気付かない方もいるのではないかと思うほど、ちょっとテイストが違います。ただ、触れるとやっぱりペルシャ絨毯。もう全然違います。笑
114×74(Zarro charack)
クム産
シルク 100%
¥453,600- (総額)
こちらはクム産ですが、然程まだ工房自体に認知がない為こちらのお値段でご提供できますが、これだけの技術と配色センス、あっと言う間に有名工房になってしまいそうです、、、
上部にはやはり工房のサイン、こだわりの一枚なのが伺えます。有名工房になってしまうといきなり手が出せなくなる価格帯になるので複雑なところですが、やはりファンになると応援したくなるのがファン心理ですね。笑
続いて本日の2枚目は、ジェッディー工房さんより。
淡いピンクと新緑を彷彿させるグリーンの配色が、春に咲く桜を思わせる一枚。
こちらは、ザロニム(Zaaro nim)と呼ばれるサイズで150cm×100cmに近いサイズです。
ジェッディー工房さんは、もともと染め工房を営んでいた為、草木染めの独自の技法を生かした絨毯づくりをされている工房としても有名です。
100×155(Zaaro nim)
クム産
ジェッディー工房
シルク 100%
¥2,494,800- (総額)
ジェッディー工房さんは、20年以上もの歳月をかけてデザイン・地色・柄・花文様の組み合わせを研究し、近年パステル調の柔らかい色調と精緻な花文様を駆使した絨毯が世界的に評価されています。
この一枚もまさに、ジェッディーさんならではのジェッディーさんらしい一枚です。縦糸も2色で構成され、フサの部分にもデザインが施された、流石は有名工房の仕上がりといった抜かりの無い一枚です。
続いて、本日の3枚目は、シャハプール工房の「Heaven’s door」。
タイトルがつく程有名なデザインで、一枚一枚微妙に異なる配色と絶妙な色使いは、名作の名にふさわしい1枚です。
落ち着いたトーンでまとめた為、派手さは感じられないが、そこがさり気なくて格好良い。こちらもザロニム(Zaaro nim)ですが、こちらはウール製。
170×104(Zaaro nim)
イスファハーン産
シャハプール工房
ウール 100%(経糸シルク)
¥3,719,520- (総額)
産地としてイスファハーンはペルシャ絨毯の歴史も古く、古典的かつオーソドックスなメダリオン・ボーダー柄が主流なのに対し、決して古く感じさせないこちらのデザインは、とにかくお洒落で渋い。
経糸にシルクを用いることで、より細かい織りに仕上げました。程良く厚みもあり、使い心地も最高です。
本日最後に紹介させていただくのは、今回のペルシャ展のなかでも特別な一枚。
ペルシャ絨毯好きの方の中でも、この工房に魅せられたらここのペルシャしか買えないとまで言われ、コアなファン層を持つことでも有名なジャムシディー工房よりド・ザール(Do Zaar)サイズの紹介です。この大きさでこのクオリティー、探してもなかなか出会えないそんな1枚です。
132×195(Do Zaar)
クム産
ジャムシディー
シルク 100%
¥7,668,000- (総額)
写真では全然伝わらなくて申し訳ないのですが、ジャムシディーさんのペルシャ絨毯は纏うオーラが独特で、こちらの一枚はなかでも、見る人を忽ち動けなくしてしまうほど。
吸い込まれるような不思議な魅力を放ちます。糸の染色職人、製図を描くアーティスト、下絵に色を入れる色付け職人に至るまで、関わった全ての方のこだわりと魂が詰まった一枚です。
これだけの作品を製作するとなると何人で何年くらい時間を要したんだろうと考えてしまいます。
ペルシャ絨毯て知ってはいるけど、実際見たことないという方結構いらっしゃるんじゃないかと思いますが、いろいろな工房の作品を見ると、こんなペルシャ絨毯あるんだ!と思っていただけると思います。
ペルシャ絨毯て、本当はすごく格好良い絨毯なんです。
今回のペルシャ展は、興味の無い方や若い方にもその素晴らしさに触れてほしいと思い開催に至りました。
orbitex aoyama [ペルシャ絨毯展]本日最終日!!
美術館に行くと思って、アートに触れに、是非遊びにいらして下さい。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。